2014年2月5日水曜日

野良仕事

旧暦の新年が始まったら気温が暖かくなり、冬の土用も過ぎたので土いじりを再開している。
土用の時期は土じりをしないほうがよいのだという。迷信かもしれないが、実際のところ寒さが厳しすぎて外で作業をする気になれなかった。
昨秋に引き続き、牛舎跡地の石拾いをする。
フォークという道具を地面に入れるたびに、カチッカチッと音が鳴る。
フォークをかき出すと、石がゴロゴロと出てくる。うんざりするくらい出てくる。
この地面を本当に畑にできるのだろうかと思い、気が遠くなる。



まだ雑草も生えないようなカラッカラな地面にも、少しずつ雑草が生えてきている。
自然農法の本を読んで研究しているのだが、生えている雑草によって〈土ステージ〉というものがあり、それに適した作物を育てればよいし、それぞれの土に対処法があるそうだ。

最近見つけた雑草は、オオイヌノフグリ、スズメノカタビラ、ノボロギク… それらが生えているのは、まあまあの土だということだ。

良い土にしたい。
野良仕事とは野(つまり土)を良くしてゆくことだと最近知った。


拾った石をカゴに集め、たまったら腹に力を入れてエイヤッと持ち上げ、片隅まで運んで積み上げてゆく。それを3時間くらい飽きずに続けている。とても楽しいのだと思う。

そんな作業をしていると、空想が膨らんだり、思いがけないことを思ったり、まったく無になる瞬間がある。これはまるで瞑想や座禅をしている時のようだ。
無になる瞬間があったことに気づいた時はとても気持ちがよい。


そして朗報は、土いじりをしていると体の調子がよいということだ。
土をほじくり石を拾って運んでいる間、痛みをあまり感じない。
作業を終えて帰宅した後も、体に活気がある。機嫌もとてもよろしい。


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