2011年5月30日月曜日

寝そべっていることしかできない


私は痛みで泣いたり気を失ったりしながら、寝ている。
夫はインターネットで私の症状が何なのかを調べている。
『線維筋痛症(せんいきんつうしょう)』という病名にたどり着く。
共通点が多い。かなり疑わしい。

日本では『線維筋痛症』という病名を知らない医師もいるらしい。それほど知名度が低い病気なので、診察する病院も少ない。
それでも、夫が探し出した。
県内に、しかも車で30分程度のところに、診察をしてくれる病院があったのだ。

夫が電話をかけている。診てもらえそうだ。
しかし、予約が取れたのは、一ヶ月後である。
この絶望感。
このままの状態で、一ヶ月を過ごさなくてはならないのか。


追記:この一ヶ月のなんと長かったことか。この一ヶ月がいちばんつらかった。
   毎日毎日、寝そべっていることしかできない。
   食事の準備もなにもかも、夫がしている。


2011年5月26日木曜日

もはや全身が痛い


強烈な痛みがやってきた。
これまで痛かった腰、手首、指、膝、足首に加え、背中や足の裏、もも、腕まで痛くなり、もはや全身が痛い。

ジャリジャリジャリと体中に痛みが存在する。
冷たく硬い鋭利な何か、砂利か金属かガラスだかの破片がたくさん、体中を流れているようだ。
腕や足に釘を打ち込まれているようだ。
石臼で体を擂られているようだ。
もげるような痛みだ。いっそ、もげてくれたら楽なのに。
あまりに痛くて泣き叫んでしまう。ずーっとずーっと泣き叫んでしまう。
息が苦しく、体中に何か重い物が詰まっているようだ。
痛い。痛い。痛い。

楽になりたくてタオルで自らの首を絞めることも度々あった。
賃貸の我が家の天井を見つめながら、大家さんの顔が浮かび、手に入った力が緩む。
「店子に死なれたら、困るだろうなぁ」
「死んだりしたら、つまんないよなぁ」
息が苦しくなり気が遠くなると、痛みが少し減る。そんなことを繰り返していた。




2011年5月24日火曜日

白湯


「本当の白湯って飲んだことありますか?」
とある人が言う。
そう言われてみると[白湯=沸かしたお湯]程度にしか思っていないことに気づく。
その人が器に入れてくれたお湯は、とろーんとしていた。きめ細かく、なめらかだ。美味しかった。

本当の白湯の作り方とは、
やかんで水を強火で沸かし、
沸騰したらフタを空けて、
泡がぶくぶくいう程度の火力に調節して、
換気扇を回して10分程度そのまま沸かす。

と聞いて、家へ帰ってさっそく作ってみる。
すると、それはもう、本当においしい。
この[本当の白湯]でお茶を入れると本当に美味しいし、焼酎を割ると本当に美味しいのだ。