2012年2月16日木曜日

本そのものが美しい


実のところ、本を読んでも内容が頭に入ってこない。痛みが邪魔をするのだ。
痛みを感じながら、文章を読む。文章に食らいついているつもりだけれど、結果はぼやーんとしたものにしかなっていない。
それでも本を読む。
本の中を何度も行ったり来たりして、結局、ゆっくり読んでいる。

もしかすると、 “紙に文字が刷られている様子” に触れたいのかもしれない。
クリーム色に近い白い紙の上に活字がタテに組まれて並んでいる、余白もある。厚みのある束になっている。
美しいなぁとぼんやり思う。
それに触れていると安らぐのだ。


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